当相談室で行っている心理カウンセリングを詳しく説明します。

当相談室の心理カウンセリングの特徴と目的を詳しくお伝えします。

 こころの健康は以下のようなこころの機能によって支えられています。今悩まされている症状や不安を改善する過程で、同時にこころの健康を支える機能の回復・向上も目指していきます。

① 自尊心(セルフ・エスティーム)と自己効力感を高める

 私たちはストレスなどでこころが弱っているとき、自信を無くしてしまいます。何も自分はできないと思ってしまいます。こころが弱っていると、できているのにできていないと自分自身を正しく評価できなくなってしまうからです。そこで正しく自分を評価して、自分自身を大切に思える自尊心(セルフ・エスティーム)を持つことはこころの健康にとても大切な要素です。当相談室のカウンセリングでは、この自尊心(セルフ・エスティーム)を再び持つことができるように支援しています。

 またストレスにさらされ続けると、何をしてもうまくいかないだろうと考えてしまいがちです。自分が何かアクションを起こすと、きっと良い結果が生じるであろうと確信を持てるこころの状態を自己効力感を言います。自尊心に加えて、こころの健康の回復に必要な自己効力感が実感できるよう支援しています。

② 不安の軽減

 ストレスなどによってこころが健康でないとき、私たちはとても不安を感じ、なすすべがないと感じてしまいます。当相談室のカウンセリングでは、不安に対する考え方や出来事に対する意味のつけ方を修正を図ることによって、不安の軽減を図っていきます。

③ 自我機能の向上

 こころが健康でない状態では、起こった結果を正しく原因に結び付けられないといったことが起きます。たとえば「だれだれのせいでこうなった」と事実とは違う思い込みをしてしまい、人間関係をギクシャクさせてしまうこともあります。当相談室のカウンセリングでは、起こった出来事を現実に則して正しく判断できるように支援しています。またこころが健康でない状態では、行動と感情を上手にコントロールすることが難しくなります。この点もコントロールがうまくできるように支援しています。

④ 問題解決のスキルを身につける

 上記①から③をカウンセリングで支援する過程で、それらの機能がこれからもうまく使えるようになるためのスキルをカウンセラーと一緒に練習していきます。身につけたスキルは今後のこころの健康を保っていくうえで、つまり予防に役立ちます。

 当相談室のカウンセリングでは、今の辛い状況の改善と将来こころが辛い状況にならないように、予防のためのスキルを身につけることができます。

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