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異文化の多様性とこころの豊かさ

グーグルマップに投稿したものを再掲しました。

 私が好きで通う大久保のネパールカレーのお店の周りには、韓国、ペルー、タイなど各国の料理が食べられる店が多くあります。また媽祖廟と言われる台湾で信仰されている神様を祀ったところもあり、多種多様な文化が入り混じっています。その近くに中国の方がやっていらっしゃると思われるケーキ屋さんがあります。私はカレーを食べた後、ドリアンクレープを買うことがパターンになっています。ドリアンのペーストと生クリームを混ぜたものとクレープが層になっており、甘さ控えめで上品な味に仕上がっています。今回はドリアンクレープが売切れだたので、ドリアンの代わりに芋のペースト使った「芋クレープ」を買いました。
 ところで私たちのこころを、この大久保の町のように多様な在り様にすることは実は難しいのです。こころは矛盾したものをそのまま留め置くことが苦手なのです。そこで矛盾するものはこころの奥底に沈めたり、こころの外に放り出して、矛盾をなかったことにしています。しかしこころからなくしたものはふとしたことでまたこころに戻ってきます。この戻ってきたときに生じる矛盾や葛藤がこころを苦しくさせるのです。カウンセリングはこのこころの矛盾や葛藤を「失くす」のではなく、折り合いをつけていくものなのです。
 多種多様な文化が隣り合わせになっていると、いろいろな衝突も起こるでしょう。しかしネパールのカレーを美味しくいただいた後すぐに、珍しいケーキが味わえるように、隣り合った多種多様の文化からは豊かなものを産み出すこともできるのです。
 こころも矛盾や葛藤を抱えることは苦しいことですが、この矛盾や葛藤と同居できるようになると、そこから豊かな気持ちや創造する力が産まれてくるのです。そのような過程をサポートするのがカウンセリングなのです。
 詳しくは、「ブログ」をご高覧いただければ幸いです。https://akitu-kokoro.com/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/

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